宝石鑑定士とは？資格や免許について

宝石鑑定士とは？

宝石鑑定とは、

• ルースや宝石についた石が何かを判別
• ダイヤモンドのグレードの証明、
• 石の処理や、色の鑑定

などを指します。

鑑定書というのは、ダイヤモンドの４Cと呼ばれる色や内包物などのいくつかの基準で、
その石の価値を鑑定した証書であるのに対し、
鑑別書というのは、その石が何かを判別した証書になります。
ダイヤモンドのグレードではなく、それがダイヤモンドかどうか、を見てもらうものです。

”宝石鑑定士”とは、その鑑別機関で鑑定する人を指します。

宝石鑑定士の資格とは？

宝石を鑑定する仕事に就きたい、などと考える際に、現在日本で主に取得できる資格は２つ。

米国宝石学会GIAのGGと、英国宝石学協会のFGAです。

GIA GGと、英国宝石学協会 FGA

ビジネスに必要な知識をベースに勉強できるのが、GGという資格で、
GIAという世界的な鑑別機関で学ぶ宝石のいろはです。

鉱物学の勉強中心なのが、FGAです。

私はレアなFGA派

業界の

私は、イギリスから帰国後、数年日本の業界で働いた時に、
本格的に勉強して資格をとりたい、とFGAの資格を二年かけてとりました。

その理由の一つは、なんで宝石がこんな色なのか、こんなキラキラなのかをちゃんと知ると、
よりいいものが作れると思ったから、と

もう一つは、日本で働くには、女性はどうしても気楽な気持ちで働いていると思われがちで、
顧客はほぼ女性なのに、業界はほぼ男性なのが現状。

この男性社会で若い小娘がなめられないように仕事するには、本気の資格が必要だったからです。

何を勉強するのか？

私が取得したのは、FGAですので、何を勉強できるかを説明すると、

まず、宝石の勉強をします。
石の名前を覚える、とかではなく、なぜこの石はこの色になっているのか、
色が方向で変わるのか、鉱物学的にどういう特徴があるのか、
など、まさに鉱物学的視点です。

それから

この宝石が何？という時に、鑑別機関では検査をしますが、その際どういう検査をするのか
を学びます。

特徴を正しく学ぶというのは、デザインの際や、ジュエリーとなった後にも取り扱いがわかるようになり、石にあったものづくりができるし、お客様にも正しい情報を伝えることができます。

とはいえ、使い慣れていない石は、調べないとわかりませんが、
正しい調べ方ができるようになります💡

今の時代、調べる、というとネットですぐ調べてしまいますが、
そのサイトの情報が信頼できるのかは、本当に注意が必要ですよね。

現在、FGAは、日本宝飾クラフト学院でコースが受けられます。
一年目のファンデーションに合格すれば、二年目のディプロマを受講できるというシステム。

英国宝石学協会Gem-Aの日本のアンバサダーは私のFGA取得の同期が頑張っています✨

いくらかかるのか？

FGAコースは、ファンデーション１年と、その合格者が受講できるディプロマコースがあり、
現在の受講料は、ファンデーション約100万、ディプロマコース約120万円です。

GIAは、アメリカ国内では多岐に渡るコースを展開しているようです。
GIA オンライン宝石鑑定コースは日本からでも受講できます。

資格があると、どんな職業に便利なのか

GGも、FGAも、勉強カリキュラムと試験を受けて取得しますが、
試験に受かったからといって、すぐに宝石鑑定士になれるとは限りません。

石の免許ですが、医師免許ほど有効ではないのです。。。

やはり、どれだけ石を見ているか、経験が積まれることにより判断できるようになるといえます。
今は、鑑定機関で働く需要より、テレビの放映販売のジュエリー会社での需要などの方があるように思います。

質屋の人も資格取得している方が多いように思います。
あとは、小売店をされている方など。

販売にも役立つ正しい知識がえられます。
気になる方は、ぜひサイトをご覧ください。

（GIAのオンラインに関しては、日本語で受講できるかはサイトでは詳細不明でした。）