日本人には、どんなジュエリーが理想なのか?
ジュエリーに携わる私の、生涯にわたるテーマであります。
日本で行われるジュエリー催事に参加すると、富裕層の顧客の方々とやりとりしながら、
日本人には、どんなジュエリーが、何が必要とされるのか?
などを考えます。
例えばイタリア人は、自分をあげるため以上に、男性のために華やかで装飾的に装うことを好みます。
男性は女性のことを褒めますし、
女性は男性に褒められるために、美しくあろうと思います。
それに比べ、
日本では男性が表立って女性をあまり褒めません。
女性は派手派手しいよりかは、控えめで品を求める、
それが日本人の心にはフィットするように思います。
それでも、女性は、隣の人よりもちょっとよいものを求める傾向はあるように思います。
カジュアルスタイルの普及への対応
ここ10年で、どのブランドもカジュアル化が進みました。
コロナで家にいることが増えたことにもよるかもしれません。
カジュアルな服装が増えたし、どんなホテルでもスニーカーでいけてしまうようになりました。
OLは肩パットの入ったスーツなど着ないですし。
合わせるジュエリーも変わってきます。
セミフォーマルは、カジュアル化し、
本気フォーマルだけ残り、カジュアルとフォーマルの差が激しく開いた、
といえます。
ジュエリーも、カジュアルな服装に合うものが必要とされている傾向があるように思います。
あ、でも忘れていけないのは、
ハイジュエリーを購入するお客様は、案外普通のニットなどにダイヤモンドの全周ネックレスなどを
さらっと合わせる方、いらっしゃいます。
それでばっちりお似合いになるのです。ドレスとかでなくて。
ブランド品ってそんなに魅力があるのか?
雑誌などでは、海外ブランドばかりが紹介されています。
海外ブランドが雑誌のスポンサーになっているケースが多いし、
”スタイリスト”さんが、もやはどれだけ海外ブランドひっぱってこれるか=実力的な要素
があるからでしょうか。
ブランド品を選ぶ基準として、いくつか要因はあると思いますが、
- おしゃれだと言われる最新アイテムを選んだ自分を見てほしい
- 高額品のものを買える自分をみてほしい
- 上質なものを身につけたい
- 今の自分の気持ちを表現したい。
いろいろあると思います。
仕事柄、人の装いには目が行くのですが、
何年もジュエリーばかり提案して購入していただくことを続けていると、
自分は、結局どういうものを提案していきたいのか?価値を見出すのか?というと
上質なものを身につけたい、自分がつけたいものをつけたい、
というお客様に、ジュエリーを提案していきたい、ことが明覚になってきました。
それは、20年前から一緒だったのかもしれません。
そんな、ブランドを作っていきたいと計画中。
生涯かけて突き詰めていきたい目的、
それが20年続けてやっと見えてきたように思います。
まとめ:日本人に合うジュエリー
日本人の文化には、
品質がよく、シンプルかつ上品なジュエリー
が理想
日本人の身体には、
大ぶりすぎないもの、ダイヤモンドも圧倒的人気ですが、
パールの輝きは、日本人の肌にとっても合う。
身体が大きくないので、重量感ってとても重要になる
私が理想とする、日本人に合うジュエリーは
シンプルでありながら、技術が際立ち洗練されたフォルム
ずっと飽きない
でも今の心の具合を表現してくれるもの。
そんなジュエリーを作っていきたいと思います🔨
コメント