【失敗談】水洗いレジンをそのままキャストしたらボソボソに…原因と対策まとめ

今回は、水洗いレジンを使ってキャストした際に起きた“失敗談”を共有します。
キャスタブルレジンは、ワックスが入っているので、燃焼しやすいからキャスタブルレジンなのですが、レジンの燃焼温度は、400-700度、キャストの炉内温度は350度から700度ということなので、通常レジンでも燃焼してシルバーにキャストできるのではないか、と考えたのです。

私が使っている水洗いレジンは、安いし出力しやすく、そのままキャストできれば一番経済的!

と思いトライしてみました。

これからキャストを考えている方や、レジン選びで迷っている方の参考になれば嬉しいです。
結果失敗なのですが。

目次

1. 使用した材料と工程の概要

  • 使用レジン:ELEGOO 光造形3Dプリンター用 UVレジン 405nm 水洗い樹脂 2000g 光硬化可能樹脂 LCD 3Dプリンター向け(セラミックグレー)

実際私は、この模型としてはこのレジンに慣れているので、2キロ入りを購入してますが、実際は500gからありますので、お試しの方は少量のものがおすすめ↓

2. 実際に起こった問題点

こちらが、キャストあがり。チェーン模様の複雑な形が余計に仕上がりに影響しているようにも思いますが次の画像をみると、仕上がりがよくわかります。

  • 表面が「ボソボソ」「ザラザラ」で特に入り組んだところの肌がひどいあがり
  • レジンが燃えきらなかった感覚

があります。

3. 考えられる原因

考えられる原因としては、

  • レジンが完全に焼失しきれず、灰残りしてしまった
  • 硬化が不十分だった(UV硬化不足・洗浄不足など)
  • 含水率が高く、焼成中にガスが発生しやすかった?

などです。

4. 学んだことと対策

  • キャスト用レジンは**専用の「キャストレジン」**を使うべき
  • 「水洗いレジン=便利」だが、ジュエリーの鋳造には不向き
  • どうしても使うなら、しっかり焼成テストを行い、予備パターンで様子を見るべき
  • 次回は信頼性のあるメーカーのキャストレジン(例:BlueCast、Castable Waxなど)に切り替える予定

水洗いレジンは、複雑な形をダイレクトキャストには不向き(次回はもっとシンプルな形でトライしたい)
今のところ、精度が一番高いのは

  • 水洗いレジンを、液ゴムを取り、シルバーキャスト
  • そのシルバーの表面などを仕上げ
  • それを焼きゴムを取り、キャスト

がゴムが二回取らないといけなくなりますが、一番精度が高いように思います。
ただ、リングの仕上がりサイズを最初から調節するのがなかなか収縮率がデザインにより異なり予測が難しいですが。

以上、簡単ですが、水洗いレジンを直接キャストしたレポートでした。

またいろいろトライしていきたいと思います。

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この記事を書いた人

ジュエリーデザイナー26年
ジュエリー職人4年 CAD1年
ジュエリーブランドディレクター10年
製作が好きで飛び込んだジュエリー業界で様々な経験を積みながら
品があるデザイン、上質といえる技術を模索。
”静寂なる輝き”を極める旅を続けています。

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