Design for Sparkles– category –
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陰翳礼讃とジュエリー ――光と影に宿る日本の美
日本文化の美学としての「陰翳」 谷崎潤一郎の随筆『陰翳礼讃』は、日本文化の美意識を象徴する随筆です。 そこには、太陽の下で煌めく鮮烈な光ではなく、仄暗い中に漂う陰影の中にこそ美が宿る、という思想が描かれています。漆器の艶や、障子を透かす柔... -
俗世とあちらの世界を行き来する ― 芸術の役割を考える
芸術とは何でしょうか。人はなぜ、時に生活を忘れるほど絵を描き、舞台に立ち、音楽を奏でるのでしょうか。 答えはひとつではありませんが、共通して見えてくるのは「芸術は人間の心を映す鏡である」ということと、人は人の心を理解することが、自身の豊か... -
”人の心を分かろう”とする営み――芸術とジュエリーの本質
映画『国宝』を観ました。心に残ったのは舞台の豪華さ以上に「人の心を分かろうとする」営みの尊さでした。芸能も芸術も、そして私たちの日常も、本質はそこにあるのでは?と考えさせられたのです。 曽根崎心中と「心を想像すること」 映画の中で二度出て... -
プリンセスの記憶と現代のジュエリー
子どもは限られた情報の中でも、自然に「プリンセス」に憧れます。煌びやかなドレスに身を包み、舞踏会で踊る姿を想像する。 最近、子どもがピアノを習い始めたのをきっかけに、私もショパンの楽譜を久しぶりに開きました。 「子犬のワルツ」を弾いてみる... -
派手さを超えた豊かさ――もののあわれと現代ジュエリー
ラグジュアリーといえば、豪華な装飾や目を奪う煌めきを想像する人は多いでしょう。 けれども今、世界の高級ブランドが注目しているのは「サイレントラグジュアリー」と呼ばれる静かな贅沢です。 ロゴを誇示せず、語らず、ただ素材と仕立ての確かさだけで... -
静かな装いとサイレントラグジュアリー|精神的成熟を支え、職人と学びを未来につなぐジュエリー文化
私が目指すジュエリーや活動を通して、伝えたいこと。それは、ここ数ヶ月でばらばらだった様々な要素がつながり、見えてきた目指したい世界のように感じています。 内側から満たされる幸福感とサイレントラグジュアリー サイレントラグジュアリーとは、派... -
創造と批判、その往復が生むジュエリーの輝き
クリエイティブシンキングとクリティカルシンキング ジュエリーのデザインは、直感だけで生まれるものではありません。そこには「創造的思考(クリエイティブシンキング)」と「批判的思考(クリティカルシンキング)」という二つの思考のやりとりが存在し... -
ブランドの計算とクリエーション、その本質
ブランディングに携わっていると、しばしば「他社研究」を求められます。カルティエやヴァンクリーフ&アーペル、ティファニーといった海外メゾンと、日本のジュエリーブランドは何が違うのか。歴史や規模、予算の差はもちろんありますが、最も大きな違... -
ブランドはなぜ必要なのか
「ブランド、ブランド」と、あらゆる場面でこの言葉を耳にする時代です。お米も魚も地域も、何もかもが“ブランド化”され、逆にその響きに陳腐さを感じることすらあります。では、なぜ人はそれでも「ブランド」を必要とするのでしょうか。 ブランドは必要な... -
Serayaキャスダブルレジンtrueblue レポ その2 「サポート切る時に割れる」「造形の歪み」
トラブル1 サポート切る際にボキボキ折れる サポートを切る際に、本体が割れます。他のレジンではそんな事ありませんでした。 なので、露出光をあげれば直るか不明ですが、通常層露出光を7秒に変更。あとは、下と同じパラメーターです。 トラブル2 リ...
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