デザイナーとアーティストは違う?
デザイナーとアーティストって違うの?🧐
その答えは、はい、違います。
世間が持つデザイナーというのは、有名ブランドの服のデザイナーが一番想像しやすいと思いますが、デザイナーの仕事は、アーティストとは異なります。
そもそもデザインするってどういうこと?
そもそもデザインするって、どういう事かと説明すると、
物を計画し、作られ、出来上がり、顧客の手に渡るまでの工程を管理する監督のような仕事です。
”設計”という意味合いが、その本来の意味なのです。
ジュエリー業界でのデザイナーというイメージは、ジュエリーの絵を描く仕事、と思われがちだし、実際企業デザイナーで、そういう描くのみで、他の工程には携わらない人もいるように思います。
ジュエリーデザイナーの仕事内容とは?
ジュエリーデザインに限ると、商品企画から商品が上がるまでの工程には、次のようになります。
デザインの工程-1
ジュエリーで例えると、一つのジュエリーが出来上がるまでに、様々な工程があります。
まずは、デザインの何のためにどういうジュエリーを作るか考える
目的=コンセプトがあればそれに沿った商品は、どんなものがいいのか考え、調べます。
デザインの工程-2
ラフ案からデザインを詰めて、デザイン画や設計図を書きます。
予算があれば、予算にあわせて石を使い、重量や石目、工賃などを考慮し、見積もりが必要な場合は、先に見積もりを出します。
デザインの工程-3
デザインが決定したら、職人とどういう風に作るのがいいか、イメージはどんな感じか、どういう留めがいいのか、仕上がりのクオリティがどの程度を求めるのか、様々な詳細を詰めます。
デザインの工程-4
職人が、製作し、途中型を確認したりします。
デザインの工程-5
石や材料の手配をし職人に渡します。
デザインの工程-6
仕上がりを確認し、納品。
どの程度のものを作るかにもよりますが、ざっくりこのような工程があり、デザイナーとしては、設計から仕上がりまでの時間管理や材料管理なども(私の場合は)することがあります。
確かに、絵ばかり書く仕事のデザイナーもいるかもしれませんが、設計する上で、材料や技術のあれこれを知ることで、デザインする時点であたらしく工夫ができたり、美しいのに手間が省け、結果安く仕上がったりもするので、経験すること全てが、デザインに活かせると思っています。
ブランドディレクターになると
デザインだけでなく、人が少ない現状、デザイナーの仕事はもっと多岐にわたるようになってきました。ブランドのディレクターともなると、広告の監修であったり、新ビジュアルの提案、撮影、画像修正からSNSの監修まで、もっと幅広い業務を担うことになります。
アーティストとは
アーティストは、自分の信念に従って、自分のなにかしらの目的のために、物を作る人で、それが”売る”目線でつくられていないのが前提かと考えます。
なので、歌手のことを”アーティスト”と呼ぶことが多いですが、私の解釈からすると、何か少し違うように思います。(が、その他のワードがないのだと思っています)
今は、売ることを計算されつくした、アート作品なども存在するし、
デザイナーでも神的アーティスティックな感性に恵まれ、右腕がひたすらビジネス面をささえる、というケースもあるでしょうし、ミックス型のような人も存在するのだと思っています。
今回は、ジュエリーデザイナーとしての仕事の話でした。

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