Morlyn– Author –
ジュエリーデザイナー26年
ジュエリー職人4年 CAD1年
ジュエリーブランドディレクター10年
製作が好きで飛び込んだジュエリー業界で様々な経験を積みながら
品があるデザイン、上質といえる技術を模索。
”静寂なる輝き”を極める旅を続けています。
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派手さを超えた豊かさ――もののあわれと現代ジュエリー
ラグジュアリーといえば、豪華な装飾や目を奪う煌めきを想像する人は多いでしょう。 けれども今、世界の高級ブランドが注目しているのは「サイレントラグジュアリー」と呼ばれる静かな贅沢です。 ロゴを誇示せず、語らず、ただ素材と仕立ての確かさだけで...Design for Sparkles -
静かな装いとサイレントラグジュアリー|精神的成熟を支え、職人と学びを未来につなぐジュエリー文化
私が目指すジュエリーや活動を通して、伝えたいこと。それは、ここ数ヶ月でばらばらだった様々な要素がつながり、見えてきた目指したい世界のように感じています。 内側から満たされる幸福感とサイレントラグジュアリー サイレントラグジュアリーとは、派...Design for Sparkles -
組織の歪みとどう向き合うか ― 同じ組織に20年働いて気づいたこと
最近同じアイコン画像で、なんだか申し訳ないです。私は20年以上、日本のジュエリー業界で働いてきました。160年の伝統ある会社に身を置き、デザインやものづくりに誇りを持ちながら、ひたすら顧客と仲間の期待に応えるために仕事を続けてきました。 しか...そのほか -
創造と批判、その往復が生むジュエリーの輝き
クリエイティブシンキングとクリティカルシンキング ジュエリーのデザインは、直感だけで生まれるものではありません。そこには「創造的思考(クリエイティブシンキング)」と「批判的思考(クリティカルシンキング)」という二つの思考のやりとりが存在し...Design for Sparkles -
ブランドの計算とクリエーション、その本質
ブランディングに携わっていると、しばしば「他社研究」を求められます。カルティエやヴァンクリーフ&アーペル、ティファニーといった海外メゾンと、日本のジュエリーブランドは何が違うのか。歴史や規模、予算の差はもちろんありますが、最も大きな違...そのほか -
身につける芸術になりうるジュエリー
芸術には大きく二つの流れがあります。ひとつはファインアート(純粋芸術)。絵画や彫刻、音楽のように「美や思想そのものを追求すること」を目的とした表現です。使うためではなく、観る人に感情や思索を呼び起こすこと自体が存在理由となります。 もうひ...behind the Sparkle -
静けさが贅沢になる瞬間――サイレントラグジュアリーという感性
私たちは「贅沢」という言葉に、つい豪華さやきらびやかさを結びつけてしまいます。けれども本当に心を満たすのは、誰にも誇示されない静けさの中に宿る豊かさ。本稿では「サイレントラグジュアリー」という考え方から、静けさが贅沢になる瞬間を探ってい...behind the Sparkle -
文化とは何か? ――変わりゆくものに宿る静かな輝き
文化は「生き物」である 文化とは何でしょうか。辞書的に言えば「人間が自然と関わりながら作り出してきた生活様式や価値観の総体」。しかしその正体は、単なる制度や伝統ではなく、もっと有機的で、絶えず変化し続ける「生き物」のような存在です。 食事...behind the Sparkle -
デジタル民主主義とオードリー・タンから学ぶこと
YouTubeから始まった学び 私はこれまで、動画を見るのがあまり好きではありませんでした。説明書も紙で読む方が安心するタイプです。そんな私がYouTubeを見始めたきっかけは、ブランディングやマーケティングを学び始めた頃。作業の合間に「ながら」で動画...そのほか -
ブランドはなぜ必要なのか
「ブランド、ブランド」と、あらゆる場面でこの言葉を耳にする時代です。お米も魚も地域も、何もかもが“ブランド化”され、逆にその響きに陳腐さを感じることすらあります。では、なぜ人はそれでも「ブランド」を必要とするのでしょうか。 ブランドは必要な...Design for Sparkles