なぜ人は「幸福感のあるブランド」に惹かれる?バンクリーフ&アーペルが人気の理由

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Van Cleef & Arpels、Tiffany、Dior、Chopard に共通する美意識

ラグジュアリーブランドには、
それぞれ、
“何を美しいとするのか”
という思想があります。

その中でも、いくつかのブランドに共通しているのが、

「幸福感」を美しさとしている

ことです。

それは単なる、
高級感や権威ではありません。

身につけた時に感じる、

  • 軽やかさ
  • 希望
  • ときめき
  • 明るさ
  • 幸せな気持ち

その感情そのものを、デザインしているように考えます。

今回は、
幸福感を美しいとしたブランドについて考えてみたいと思います。


Van Cleef & Arpels が作る“幸福の物語”

Van Cleef & Arpels は、
幸福感を最も象徴的に表現しているブランドのひとつだと思います。

アルハンブラの四つ葉、
蝶、
花、
妖精、
軽やかな揺れ。

そこには、
“人生には幸運や詩がある”
という、
前向きな世界観があります。

特にVan Cleefは、重厚感よりも、
「軽やかさ」
を非常に大切にしています。

それは造形だけでなく、
“人生を軽やかに生きる”=“幸福を重くしない感覚”
とも解釈できるように思います。

「人生の美しい瞬間」
を扱うのですが、それを、

  • 威圧的に
  • 重厚に
  • 支配的に

表現しない。

「幸福を、空気のように扱う」

そんな感覚でしょうか。


Tiffany が作った“幸せの人生への憧れ”

Tiffany & Co. は、
また少し違う幸福感を持っています。

Tiffany Blueに象徴されるように、

  • 明るさ
  • 清潔感
  • 若々しさ
  • 未来への希望

という印象があります。

映画『ティファニーで朝食を』も含め、
Tiffanyは長年、
「幸せな人生への憧れ」
をデザインしてきたブランドなのだと思います。

アメリカンドリームとつながる思想ともいえます。

高級でありながら、
どこか親しみやすい。

それが、多くの人を惹きつける理由なのかもしれません。

Tiffany & Co. は、
また少し違う幸福感を持っています。

それは、王侯貴族的な高級感ではなく、
“手に届く憧れ”としての幸福です。

Tiffany Blueに象徴されるように、そこには、

・明るさ
・清潔感
・若々しさ
・未来への希望

があります。

Tiffanyの幸福感は、

「いつか自分も、こんな人生を手に入れたい」

と思わせるような、
前向きな憧れに近いものです。

映画『ティファニーで朝食を』が象徴するように、
Tiffanyは長年、
ジュエリーを単なる装飾品ではなく、

“新しい人生の入口”

として見せてきたブランドなのだと思います。

そこには、アメリカンドリームにも通じる思想があります。

生まれや身分に関係なく、
努力し、夢を見て、
自分の人生を明るい方向へ変えていく。

Tiffanyの美しさは、
その希望の感覚と結びついているのかもしれません。

高級でありながら、どこか親しみやすい。

それは、Tiffanyが
“遠い世界の宝石”ではなく、
人生の節目に寄り添う幸福
デザインしてきたからなのだと思います。


Dior の“幸福としての華やかさ”Dior にも、幸福感があります。

ただしそれは、Van Cleefのような詩的な幸福感とは少し違い、
「人生を美しく演出する幸福」 に近いように思います。

戦後の時代に発表されたNew Lookは、
女性たちに、再び華やかさや夢、女性らしさを取り戻させました。

Diorにとって装うことは、
単なる飾りではなく、

「人生を、美しいものとして信じること」

だったのかもしれません。

だからDiorには、

・花
・曲線
・ドレス的な造形
・華やかさ
・ロマン

が多い。

それは、日常を少し特別なものに変える力です。

Van Cleefが幸運や詩を軽やかに纏わせるブランドだとすれば、
Diorは、人生そのものを舞台のように美しく見せるブランド。

幸福を、

“生きる姿を美しく演出すること”

として捉えているように感じます。し違い、
「人生を美しく演出する幸福」
に近いように思います。

戦後の女性たちに、
再び華やかさや夢を与えたNew Lookもそうですが、

Diorは、
“美しく装うこと”
そのものを肯定したブランドです。

だからDiorには、

  • 曲線
  • ドレス的造形
  • 華やかさ

が多い。

幸福を、
“人生の演出”
として見ているように感じます。


なぜ今、人は幸福感を求めるのか

現代は、情報社会、SNS社会で、
不安や比較が増えすぎている時代です。

だからこそ人は、
単なる高級感よりも、
「心が軽くなる感覚」や「自分の幸せ」
を求め始めているのかもしれません。

幸福感のあるブランドには、

  • 希望
  • 軽やかさ
  • 明るさ
  • 前向きさ

があります。

それは単なるデザインではなく、
“人生をどう感じたいか”
という提案でもありますよね。


幸福感もまた、美意識なのかもしれない

美意識というと、
静けさや品格だけを思い浮かべがちです。

しかし、
“幸福を感じられること”
もまた、
ひとつの美意識なのだと思います。

  • 人生を軽やかに感じること
  • 喜びを忘れないこと
  • 小さな幸運を大切にすること
  • 自分の幸せを見つけられること
  • 人と比較しすぎないこと
  • 幸せだからこそ幸せを与えられること

そうした感覚を、
ブランドは造形へ変換している。

だから人は、
単に「高いから」ではなく、
その世界観に惹かれるのかもしれません。

ジュエリーの今の時代にあるべき目的の一つが、
幸せを感じられること、
幸せだと気づかせること、
だと思いました。

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この記事を書いた人

ジュエリーデザイナー26年
ジュエリー職人4年 CAD1年
ジュエリーブランドディレクター10年
製作が好きで飛び込んだジュエリー業界で様々な経験を積みながら
品があるデザイン、上質といえる技術を模索。
”静寂なる輝き”を極める旅を続けています。

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